観戦者の心理状況

ピッチャー

スポーツビジネスと呼ばれる分野が、最近脚光を浴びています。この概念には、スポーツの価値を見出すことによって、金銭の交換を促すものと定義されています。単純に言えば、価値があるからファンが試合場まで駆けつけて観戦する、企業がスポンサーとして参入するといった現象が生まれてくる訳です。

最近は、特定のスポーツにおけるマーケットの拡大が垣間見ることができ、ものを購入する心理を巧みに利用している傾向にあります。どの世界でも存在するスター選手には、見る者すべてが憧れの対象となり、スター選手のやること全てを見よう見まねをしたくなります。中でも、CMで愛用しているメッセージを送ることで、スター選手と共有できるような錯覚に陥ります。そして、試合を観戦するよりもスター選手を眺めていたいという逆転現象を生み、深層心理に印象付けられたりしていきます。

このような心理が顕著なのが、プロ野球やJリーグ・大相撲といった国内でメジャーな競技になります。競技の人気だけを見るとやや下降気味ですが、スター選手見たさにテレビをつける観戦者が、潜在的なファンへと変わっていくものとなります。マーケットには、市場のほかに販路という意味があるため、こういった現象が起きるのはもはや必然的と言えます。